2011年09月05日
アルプス 初縦走 燕岳~常念岳 ②
8月16日(火)~18日(水)で、北アルプス燕岳~常念岳を縦走してきました。

写真は初日に、燕岳手前からのものですが、燕山荘~大天井~常念までのコースがはっきりとわかり、
「明日はあそこを歩くんだ!」と、テンションmaxでした。
いよいよ、憧れの銃走路スタートです。
よろしかったら続きをどうぞ。
写真は初日に、燕岳手前からのものですが、燕山荘~大天井~常念までのコースがはっきりとわかり、
「明日はあそこを歩くんだ!」と、テンションmaxでした。
いよいよ、憧れの銃走路スタートです。
よろしかったら続きをどうぞ。
さて、少し話は戻って、燕山荘のテン場。
皆さんのレポでは、「ハイシーズンはかなりの混雑」「昼過ぎには満員」と言う情報もあり、
今回も、「ゆっくり登って、テント張るスペースがあるか?」ということが気になっていました。

でも、お盆休みピークが少しはずれていたせいか、到着した12時前には、それなりに余裕がありました。
それでも、燕岳山頂をピストンして戻ってきた夕方くらいには、安曇野側はほぼ満員御礼。
反対側も、いくつが空きがある程度だったでしょうか?

夜中に、すごい強風が吹いて、テントが風に揺さぶられる音で目が覚めました。
気になって、ペグなどを点検しましたが、全く問題ありませんでした。
稜線に立つと歩けないくらいの強風でしたが、さすが山岳テントといったところでしょうか。
夜中はすごい風で、それなりに雨も降っていたのですが、翌日の天気予報は「午後から時々雨」
だったし、そもそも、「山の天気は午後から崩れやすい」=「朝は快晴・ご来光!!」などと、
勝手に思い込んでいたのですが・・・・。
翌朝、4時に起床たら、外は霧雨。


当然、ご来光を拝める状況でも無し、縦走気分の出鼻をいきなりくじかれました。
しばらく、「もうしばらく寝てるか?」「起きて支度するか?」などとモゾモゾしていましたが、
とりあえずお願いしてあったお弁当を受け取り、腹ごしらえをすることに。

山菜おこわと、栗のおにぎり。とってもボリュームがあって美味しかったです。
当初は、SOYJOYでもかじって出発し、お弁当は大天荘あたりでの朝食用で考えていたのですが、
朝5時時点で、このボリュームを何の抵抗もなくペロリと・・・。
「うーむ、山ではやっぱりおなかが空く!!」と言うことでしょうか。
あたり一面ガスの中でしたが、雨は上がったようなので、テントを撤収して、常念岳を目指すことに。
テント自体の撤収は30分ほどで完了しましたが、なんだかんだ、バックパッキングに
時間をとられてしまいました。
この当たりは、もっと経験を積む必要がありそうです。
6時45分、出発です。

憧れていた、北アルプス縦走。
本当は、槍がドドーンと見えて!と言う景色を期待していましたが、
それでも、目の前に自分の歩く道が見えている、と言う縦走コースには心が躍ります。
雲がものすごい速さで風に流され、さっきまで雲のカーテンに閉ざされていた景色が、
パッと開いたりする瞬間もあり、それはそれで楽しかったです。

1時間ほどで、大下りの頭に到着。
写真でお分かりいただけるかどうか、ここから、ドドーンと下って、また、ガガーンと登ります。

普段の山歩きで、山頂までの道の途中で下りがあると、なんだか損をしているような気がしますが、
ここまで潔く下って登るコースを目の前に出されると、
「まるでジェットコースターのようだなー」などと変な感慨すら覚えてしまいます。
無事に、下った分を登り終える、またフラットな道になります。
うーん、背中の荷物は重いけど、気持ちのよいコースです。

でも、しばらくすると、雨が降り出したので、レインウェアを着て、カメラをザックの中に。
本の短い、クサリ・鉄梯子を下りると、そこから大天荘までの40分ほどの登りです。
ここの登りは、雨で視界0で思ったよりつらかった。
しかも、あれが山荘か?なんて思いつつ、近づくと単なる大きな岩だったり・・・・。
ようやく大天荘に着いたときには、嬉しかったー!!!
《大天荘到着 ⇒ 10時45分頃 》
とりあえず、大天荘でお昼ご飯にすることに。
お昼ごはんは豚汁定食。
ザックにインされていたカメラを出すのももどかしく、写真はなし。
豚汁はボリュームがあり、ご飯も、ひじきと、梅干が混ぜ込んであり、
疲れた体にも食が進む味付けで大満足でした。
雨が、本降りの様子に今日はここに泊まるか、進むか?迷いましたが、
レインウェアを着て、とりあえず歩を進めることに。
《大天荘 出発 ⇒ 11時40分頃》
大天荘から大天井岳までは、ほんの10分のようでしたが、雨の中登っても何も見えないだろうし、
今回はパス。次回のお楽しみに。
しばらくすると、雨が上がり、晴れ間が見えてきたので、
ザックからカメラを取り出します。

行く先には、うっすらと目指す常念岳が見えます。

東大天井を常念岳方面(東)へと回り込むと、緩やかな下り道になります。

振り返るとこんな景色。

楽しみにしていた、雷鳥には出会えませんでしたが、こんな方々と遭遇。

あいにくの天気で、槍も穂高連峰もほとんど見れませんでしたが、それでも、大自然の中を歩いている実感は十分に満喫できるコースでした。
次に来るときの楽しみも出来たし・・・。
横通岳を過ぎると、前には常念岳、眼下には常念小屋が見えました。

燕岳のような派手さはありませんが、どっしりしたその姿が素敵です。
「明日はあそこを登るのかー」と言う期待を胸に、30分ほど下り、
14時50分常念小屋到着です。

受付で、テント泊の登録をして、テント場へ。
テント場は、小屋の近く(簡易トイレあり)と、少し横通岳寄りの2箇所がありましたが、
トイレがない方のテン場を選択。

こちらのテン場は、燕山荘に比べたら広めでしょうか?
昨日に比べたら、だいぶ空いたテン場で場所は好きなところを選べました。

とりあえず、テントを設営し、シュラフを干すことに。
でも、実際には風も強く、すぐに日が翳ってきたので、ほとんど写真撮影のみ。(自爆)
当初の想定より、「山では腹が減る!」ことが判明したこともあり、手持ちの
フリーズドライはすべて翌日の朝食に廻し、お夕飯は小屋で頂くことに。
常念小屋のお夕飯は、2000円。
Naoと一緒に来るときなどは、はじめからそのつもりで来れば、荷物も軽くなるし、
落ち着いてテーブルでくつろぐ時間を確保できると言う意味では、良いかも知れません。
(晴れてれば、お外ご飯も気持ちよいけど、雨が降ってくるとちょっと・・・。
※ ちなみに、初日泊の燕山荘でも、夕食のみは可能で、そちらは2,700円との事でした。
たまたま、燕山荘から、ほぼ同じようなペースで歩いてきたご家族の皆さんと一緒の
テーブルになったこともあり、いろんな話を聞かせていただき、楽しい夕食になりました。
ご飯を食べて、テントに戻ったら、また雨が・・・・。
「雨だなー」なんて思っているうちに、熟睡・・・。
そんなわけで、今回、初日、2日目と、雨の中でのテント泊と貴重な体験をしました。
山テントだけあって、雨にも風にも不安はありませんでしたが、
トイレに行ったり、テントから出入りする時用に、傘があったほうが便利だったかなー。
最終日の常念岳登頂に続く。
皆さんのレポでは、「ハイシーズンはかなりの混雑」「昼過ぎには満員」と言う情報もあり、
今回も、「ゆっくり登って、テント張るスペースがあるか?」ということが気になっていました。
でも、お盆休みピークが少しはずれていたせいか、到着した12時前には、それなりに余裕がありました。
それでも、燕岳山頂をピストンして戻ってきた夕方くらいには、安曇野側はほぼ満員御礼。
反対側も、いくつが空きがある程度だったでしょうか?
夜中に、すごい強風が吹いて、テントが風に揺さぶられる音で目が覚めました。
気になって、ペグなどを点検しましたが、全く問題ありませんでした。
稜線に立つと歩けないくらいの強風でしたが、さすが山岳テントといったところでしょうか。
夜中はすごい風で、それなりに雨も降っていたのですが、翌日の天気予報は「午後から時々雨」
だったし、そもそも、「山の天気は午後から崩れやすい」=「朝は快晴・ご来光!!」などと、
勝手に思い込んでいたのですが・・・・。
翌朝、4時に起床たら、外は霧雨。



当然、ご来光を拝める状況でも無し、縦走気分の出鼻をいきなりくじかれました。
しばらく、「もうしばらく寝てるか?」「起きて支度するか?」などとモゾモゾしていましたが、
とりあえずお願いしてあったお弁当を受け取り、腹ごしらえをすることに。
山菜おこわと、栗のおにぎり。とってもボリュームがあって美味しかったです。
当初は、SOYJOYでもかじって出発し、お弁当は大天荘あたりでの朝食用で考えていたのですが、
朝5時時点で、このボリュームを何の抵抗もなくペロリと・・・。
「うーむ、山ではやっぱりおなかが空く!!」と言うことでしょうか。
あたり一面ガスの中でしたが、雨は上がったようなので、テントを撤収して、常念岳を目指すことに。
テント自体の撤収は30分ほどで完了しましたが、なんだかんだ、バックパッキングに
時間をとられてしまいました。
この当たりは、もっと経験を積む必要がありそうです。
6時45分、出発です。
憧れていた、北アルプス縦走。
本当は、槍がドドーンと見えて!と言う景色を期待していましたが、
それでも、目の前に自分の歩く道が見えている、と言う縦走コースには心が躍ります。
雲がものすごい速さで風に流され、さっきまで雲のカーテンに閉ざされていた景色が、
パッと開いたりする瞬間もあり、それはそれで楽しかったです。
1時間ほどで、大下りの頭に到着。
写真でお分かりいただけるかどうか、ここから、ドドーンと下って、また、ガガーンと登ります。
普段の山歩きで、山頂までの道の途中で下りがあると、なんだか損をしているような気がしますが、
ここまで潔く下って登るコースを目の前に出されると、
「まるでジェットコースターのようだなー」などと変な感慨すら覚えてしまいます。
無事に、下った分を登り終える、またフラットな道になります。
うーん、背中の荷物は重いけど、気持ちのよいコースです。
でも、しばらくすると、雨が降り出したので、レインウェアを着て、カメラをザックの中に。
本の短い、クサリ・鉄梯子を下りると、そこから大天荘までの40分ほどの登りです。
ここの登りは、雨で視界0で思ったよりつらかった。
しかも、あれが山荘か?なんて思いつつ、近づくと単なる大きな岩だったり・・・・。
ようやく大天荘に着いたときには、嬉しかったー!!!
《大天荘到着 ⇒ 10時45分頃 》
とりあえず、大天荘でお昼ご飯にすることに。
お昼ごはんは豚汁定食。
ザックにインされていたカメラを出すのももどかしく、写真はなし。
豚汁はボリュームがあり、ご飯も、ひじきと、梅干が混ぜ込んであり、
疲れた体にも食が進む味付けで大満足でした。
雨が、本降りの様子に今日はここに泊まるか、進むか?迷いましたが、
レインウェアを着て、とりあえず歩を進めることに。
《大天荘 出発 ⇒ 11時40分頃》
大天荘から大天井岳までは、ほんの10分のようでしたが、雨の中登っても何も見えないだろうし、
今回はパス。次回のお楽しみに。
しばらくすると、雨が上がり、晴れ間が見えてきたので、
ザックからカメラを取り出します。
行く先には、うっすらと目指す常念岳が見えます。
東大天井を常念岳方面(東)へと回り込むと、緩やかな下り道になります。
振り返るとこんな景色。
楽しみにしていた、雷鳥には出会えませんでしたが、こんな方々と遭遇。
あいにくの天気で、槍も穂高連峰もほとんど見れませんでしたが、それでも、大自然の中を歩いている実感は十分に満喫できるコースでした。
次に来るときの楽しみも出来たし・・・。
横通岳を過ぎると、前には常念岳、眼下には常念小屋が見えました。
燕岳のような派手さはありませんが、どっしりしたその姿が素敵です。
「明日はあそこを登るのかー」と言う期待を胸に、30分ほど下り、
14時50分常念小屋到着です。
受付で、テント泊の登録をして、テント場へ。
テント場は、小屋の近く(簡易トイレあり)と、少し横通岳寄りの2箇所がありましたが、
トイレがない方のテン場を選択。
こちらのテン場は、燕山荘に比べたら広めでしょうか?
昨日に比べたら、だいぶ空いたテン場で場所は好きなところを選べました。
とりあえず、テントを設営し、シュラフを干すことに。
でも、実際には風も強く、すぐに日が翳ってきたので、ほとんど写真撮影のみ。(自爆)
当初の想定より、「山では腹が減る!」ことが判明したこともあり、手持ちの
フリーズドライはすべて翌日の朝食に廻し、お夕飯は小屋で頂くことに。
常念小屋のお夕飯は、2000円。
Naoと一緒に来るときなどは、はじめからそのつもりで来れば、荷物も軽くなるし、
落ち着いてテーブルでくつろぐ時間を確保できると言う意味では、良いかも知れません。
(晴れてれば、お外ご飯も気持ちよいけど、雨が降ってくるとちょっと・・・。
※ ちなみに、初日泊の燕山荘でも、夕食のみは可能で、そちらは2,700円との事でした。
たまたま、燕山荘から、ほぼ同じようなペースで歩いてきたご家族の皆さんと一緒の
テーブルになったこともあり、いろんな話を聞かせていただき、楽しい夕食になりました。
ご飯を食べて、テントに戻ったら、また雨が・・・・。
「雨だなー」なんて思っているうちに、熟睡・・・。
そんなわけで、今回、初日、2日目と、雨の中でのテント泊と貴重な体験をしました。
山テントだけあって、雨にも風にも不安はありませんでしたが、
トイレに行ったり、テントから出入りする時用に、傘があったほうが便利だったかなー。
最終日の常念岳登頂に続く。
Posted by hirokuma_papa at 22:01│Comments(6)
│燕岳~常念岳
この記事へのコメント
はじめまして!
mahnianさんの所からきました
燕~常念の稜線は憧れますねー なのでとても楽しく
拝見しました。
燕岳は今年の5月に強風に阻まれ途中で断念したんです。
私もソロが多いのですがソロだと色んな方が話しかけてくれるので
不思議と寂しくないんですよね
常念岳のレポも楽しみにしています
mahnianさんの所からきました
燕~常念の稜線は憧れますねー なのでとても楽しく
拝見しました。
燕岳は今年の5月に強風に阻まれ途中で断念したんです。
私もソロが多いのですがソロだと色んな方が話しかけてくれるので
不思議と寂しくないんですよね
常念岳のレポも楽しみにしています
Posted by あいパパ at 2011年09月06日 22:12
↑hirokuma_papaさん、この方、冬山もやる本格派ですよ!私もいつも参考にさせてもらってます(笑)
というか、素晴らしい山行でしたね〜
刺激されてしまいました♪
アルプス行きたい〜!!!
エアライズも欲しい〜!!!
というか、素晴らしい山行でしたね〜
刺激されてしまいました♪
アルプス行きたい〜!!!
エアライズも欲しい〜!!!
Posted by mahnian
at 2011年09月06日 22:34

こんばんは。
エアライズは風に強いんだあ・・・メモメモ(笑)。
八兵衛も山テント欲しいんだよなあ・・・。
あいにくの天候で残念。
でも十分に稜線のスケールが伝わってきますよ。
我が家も9月の3連休に同じコースを検討中です。
小屋で夕食できるのもありがたい・・・
参考になって助かります。
エアライズは風に強いんだあ・・・メモメモ(笑)。
八兵衛も山テント欲しいんだよなあ・・・。
あいにくの天候で残念。
でも十分に稜線のスケールが伝わってきますよ。
我が家も9月の3連休に同じコースを検討中です。
小屋で夕食できるのもありがたい・・・
参考になって助かります。
Posted by うっかり八兵衛
at 2011年09月06日 23:04

★ あいパパさん
はじめまして。
こんばんは。
初めてのソロだったので、「黙々と登るのはちょっと・・・だなー」なんて思っていましたが、逆にたくさんの方と触れ合う機会が多く、とても楽しかったです。
>↑hirokuma_papaさん、この方、冬山もやる本格派ですよ!私もいつも参考にさせてもらってます(笑)
ひぇーー、そんなお方とは恐れ多い。!!
と言いつつ、今後ともよろしくお願いいたします。
はじめまして。
こんばんは。
初めてのソロだったので、「黙々と登るのはちょっと・・・だなー」なんて思っていましたが、逆にたくさんの方と触れ合う機会が多く、とても楽しかったです。
>↑hirokuma_papaさん、この方、冬山もやる本格派ですよ!私もいつも参考にさせてもらってます(笑)
ひぇーー、そんなお方とは恐れ多い。!!
と言いつつ、今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by hirokuma_papa
at 2011年09月08日 00:24

★ mahnian さん
こんばんは。
アルプス、良かったですよー!
かなり背伸びした山行だったのですがm
思いきって良かったなーと。
ちなみに、エアライズは今回レンタルでした。
(心は、トレックライズに決まったのですが、在庫切れで手に入らず・・・。)
こんばんは。
アルプス、良かったですよー!
かなり背伸びした山行だったのですがm
思いきって良かったなーと。
ちなみに、エアライズは今回レンタルでした。
(心は、トレックライズに決まったのですが、在庫切れで手に入らず・・・。)
Posted by hirokuma_papa
at 2011年09月08日 00:24

★ うっかり八兵衛さん
こんばんは。
3連休、良いですね~!
天気が良いと良いですね。
強風な中、他のテントの状況を見たりもしましたが、さすがにどのテントも問題なさそうでした。もちろん、クロノスも。
(張り綱、ペグで横着していたテントはあわてて追加していましたが・・・。)
こんばんは。
3連休、良いですね~!
天気が良いと良いですね。
強風な中、他のテントの状況を見たりもしましたが、さすがにどのテントも問題なさそうでした。もちろん、クロノスも。
(張り綱、ペグで横着していたテントはあわてて追加していましたが・・・。)
Posted by hirokuma_papa
at 2011年09月08日 00:25

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